事業所のお客様より
NAS LS210Dが故障したので処分をしたい。
社内の機密情報があるから、完全に消去してほしい。
というご依頼に対応しました。
なお、処分するものなので、筐体は傷つけても、壊しても、構わないとのことでした。
この記事では、壊れたNASの適切な処分手順とデータ消去方法について詳しくご紹介いたします。
NAS処分前の注意点
NASやその他のストレージデバイスを処分する際には、必ずデータの消去を行いましょう。
特にNASは企業の機密情報が含まれている可能性が高いため、情報漏洩を防ぐためにも慎重な手順が必要です。
LS210Dの分解と処分の手順
手順1: LS210Dの分解
LS210Dの分解にあたり以下の動画の前半部分を参考にしました。
https://youtu.be/nyzRDuuskIU?si=0VPwYHGgmSEd4dKj
マイナスドライバーを2本つかい、溝を少しずつこじ開けてLS210Dの筐体を分解します。
注意
今回は、処分前提でのご依頼でした。
保証期間が残っている場合は保証が失効する可能性がありますので、分解はしないでください。
また、保証期間が過ぎた場合でも、メーカーからの修理をご希望される場合も、同様に、分解しないでください。
メーカーにより修理が受けられない場合がございます。
手順2: ハードディスクの取り出し
分解したLS210D内部からハードディスクを取り外します。
取り外したハードディスクを他のパソコンに接続するための対応ケーブルを用意します。
今回はいわゆる「お立ち台」で接続しています。
パソコンにハードディスクを接続し、認識されるか確認します。
手順3: データ消去
ハードディスクが正常に認識されたら、データ消去ソフトウェアを使用してハードディスク内のデータを完全に消去します。
データ消去ソフトウェアは、複数のパスを上書きすることで、データの復元を困難にします。
今回は複数回の書き込みと抹消を行う、かなり、入念な方法で消去しました。
データの完全消去が終わったら、ハードディスクを再度確認し、問題がないことを確認します。
HD革命Eraser7のレビュー
今回も使用したHD革命Eraser7のレビューは以下の記事で書いています。
手順4: NASの処分
データ消去が確認できたので、リサイクル業者に出して、処分します。
手順はパソコンの処分と同様で、他のパソコンの処分と同時に、パソコンファーム大阪支店に持って行きます。
外部リンク
株式会社パソコンファーム
まとめ
壊れたNASの処分とデータ消去は慎重な作業が必要です。
LS210Dを分解し、ハードディスクを取り外してからデータの完全消去を行い、安全に処分することができました。
データの扱いには十分な注意が必要なので、作業の際には慎重かつ確認を怠らないようにしましょう。
NASやハードディスクの処分でお困りの方はお気軽にご相談ください。